俄か雨

しがないバンギャルのたわごと

大きいことがいいことかどうかは分からないが少なくとも大は小を兼ねるよという話

この間TLであさっぱらからチケ代についてがTLをにぎわせていまして。
この記事

CD不況について実際調べてみたら逆にコンサート売上がすごいことになってた。
www.warawareotoko.com
が発端なんですが、先日書いたブログを貼ったところ何人かから反応をいただいたり、フォロワーさんが、あるバンドについて「行ってみたいけど中途半端にチケ代が高くて行きづらい、という感想を見つけた」という感想があったことを教えてくれたりしまして。メタル系なんですけど、普通のメタルバンドから考えたら中途半端にチケット高いよなあ確かに。
で、それを見てさらに考えた。
そこから思い至ったのは、V系特有の問題でした。何かというと、Tシャツが売れない。

チェキ、という文化があります。
…ってつらつら書こうとしたけどあれだ。女子地下アイドル界隈でよく行われているアレです。で済むな。
若干の差異としては、基本的に「チェキ」というワードで指すものは物販に置いてあるものです。開場前にあらかじめ何十枚、何百枚をばーっと撮って、それを終演後の物販で売りさばく。名刺サイズのもので概ね1枚500円、バンドによっては1000円とるところもあります。1000円で売ってるバンドでも大きいサイズのフィルムを使ってるところがあって、それはまだ良心的なほう。たまにレア感を煽る演出として、写っているメンバーがサインや落書きを入れていたり、何枚かに一枚当たりを仕込んで、そのチェキを引いた人にはなにがしかの特典、例えばグッズ*1や私物のプレゼント、はたまたメンバーと一緒にチェキが撮れる権利、だとかをもらえたり、対バン相手と一緒に写っていたり(チェキを普段置かないバンドが相手だとレア度はさらに跳ね上がる)、みたいなものもあります。どうやって手に入れるか、は、基本的には物販に行って「n枚ください」と言って箱(フィルムの入っていた箱など)からその枚数をランダムに引く、という形式が多いんじゃないでしょうか。私が見聞きする限り、希望の写真を選ぶということはできません。運が悪いと何十枚と本命の写真が出るまで追加したり並びなおしたりして引き続けるという羽目になります。ただ、買いたい人は多数いるので場合によっては枚数制限がかかっているのと、そこまで予算を潤沢につぎ込める人がどのくらいいるのかという話で、だいたいはその日の予算上限まで引いて、あとはほかのメンバーが好きな人とトレードして集める、という方法を取って集めるというのが主流じゃないでしょうか。
こうやって書くとパッケージガチャ*2っぽいな。差異としては一人で箱からすべて引くわけではない、というところか。

で、だ。私はこのチェキ文化の発祥がどこからかは寡聞にして知らないのですが*3、電脳オヴラアト*4の解散ライブで初めて買った記憶がある。1回目の解散ライブだと思うので2000年代半ばだったと思います。同時期に行ってた人格ラヂオはなかったんですよね。そんなものがあったら悠希がMCでネタにするのを聞いてるはずだし。これも同時期に行ったハッチというバンドでも買ったような記憶がある。正直記憶がおぼろですが。
まあ、でも、それらを考えると、2000年代後半、およそ10年近く前頃、には規模の小さいバンドでは始まっていたんじゃないかなと思います。チェキを売るのは往々にして規模の小さいバンドですが。

ここでやっと冒頭の話、Tシャツが売れない、に戻ります。
これもまた規模の小さいバンドあるあるなんですが、客がとにかくTシャツを買わない。バンドTがとにかく売れない。
それこそ池袋のCYBERだとか高田馬場のAREAだとかでやってるような対バンイベントを見に行くと顕著だと思うのですが(最近行ってないので断定はしない)、客席にバンドTを着ている人自体が少ない。冬場はともかく、夏場でも普通のカットソーとかです。逆にバンドTとか着てると、なんであの人あれ着てるの?くらいの感じある。
Tシャツ買わない理由自体はここでは(本題でないので)さておいて、ここで、だいたいどのバンドの物販にもある主力商品が売れない、という問題が発生します。
ここからは卵が先か鶏が先か的な話になるのですが、チェキみたいな小銭稼ぎが生まれたのもそういうものが背景にあるんじゃないかなーと思っていますし、界隈のチケット代がほかの系統に比べてどうにも高いというのも、その辺にも原因があるんじゃないかなあと思います。前の記事の箱問題もそうだし、物販が単価の低いチェキしか売れない、であれば、じゃあ少しでも採算をとるために、とチケット代に還流される、となっててもおかしくはない。全員ラババンと缶バッジとステッカーしか買っていかないみたいな状況だし。

チェキってこう、複数枚買うことが多いうえに、一度チェキ(機械)を買ってしまえば、本体代のもとを取るまで使えばあとは完全に仕入れ代金はフィルムのみになるので、なかなかボロい商売みたいな言われ方をされがちですし、実際写真撮るだけの手間なのでそこそこボロい小銭稼ぎではあるんですが、それでもやっぱり単体で見ると1枚売ったところで売り上げは500円を超えないんですよね。Tシャツ売るより利益の比率ははるかに大きいのですが、ただ比率はどうあれ実際の額面が問題で、原価500円ほどで作ったTシャツを3000円で売ったら、同じ額の利益をまかなうとしたらチェキ5枚は売らないといけない。全員が一人当たり5枚10枚買っていけばまあそこまで問題もないのでしょうが、客全員に5枚いきわたらせるほどの量を取るとなるとすごく時間がとられるし(前に撮ったものの売れ残りを混ぜて枚数を嵩上げするという手法を取ってる人たちもいると聞いてる)、廃人はもう何十枚レベルで買っていきますが*5私みたいに3回中2回くらいは2~3枚で済ます客もいるので、あまり楽ではないよなあ。そらチェキ屋さんとか呼ばれる*6わ。

ここまでつらつら書きましたけど、これ自分が見聞きした範囲の印象でしかないからいろんな人に聞いてみたいなあ。
あと個人的に気になるのは、チェキ買う人って、次のライブからチェキ廃止しますってなったら物販で他のものって買うんだろうか。その分インスト行くためのCDとチケットに流れそうな気はする。
あと、ギターロック畑でもたまに、棒立ちっつったら失礼ですけど、あまり動かずに曲に聞き入ってる系のバンドさんあるんですが、そこも他よりはTシャツ率低そうな気はする。言うてもV系マイナーよりははるかに高いけど。そういうところってどうしているんだろう。これも気になります。

*1:推しがいるバンドでは昔ビックリマンシールのパロディのようなシールを作って当たりの景品にしていましたが、最近その話をとんと聞かないのでどこかでやめたのかもしれない

*2:ソシャゲによくある、パッケージに一定の枚数のカードが入っていて、チケットを何らかの手段で手に入れて、例えば全部で50枚なら50回引けばすべてのカードが手に入ることになるというアレ

*3:自分が行っていたバンドでチェキを売る文化があったバンドというのがほとんどないので

*4:2度ほど解散して2度ほど再結成をした(2度目の解散以降追っていないのでその間にさらに増えたかもしれない)結果今は地元を中心にまったり活動しているらしいある意味ハードコア極まるバンド

*5:手元に何百枚だか1000枚近くだか、相当な量があったようなことを言ってた友人もいた。だいぶ人に譲ってその量まで落ち着いたらしい

*6:某中堅どころのバンドのメンバーさんが、チェキを売ってるバンドについてこう言及したそうで