俄か雨

しがないバンギャルのたわごと

スタディプランナー、役に立ちそうという話(資格試験を受けてきました)

生きてました

突然ですが行政書士試験を受けました。(1年ぶり2度目)
試験の概要↓
http:// https://ja.m.wikipedia.org/wiki/行政書士

300点満点、いくつかの法律に関する問題が出る法令科目と、業務に必要な一般知識を問う一般知識科目の2つを3時間ぶっ通しで解く試験です。試験開始時間が13時で集合が12時半とかなので、ご飯を食べるタイミングを誤るとめちゃめちゃおなかがすく。おなかに過酷

合格基準が
①法令科目122点以上取得
②一般知識科目24点以上取得(これをクリアしないと法令科目を採点してもらえない)
③総点数180点以上取得*1
というもの。

まだ正式な回答及び点数は出てなくてあちこちの予備校の発表してる解答による自己採点の状態なのですけど、
法令科目 134+記述問題の点数/244
一般科目 40/56
計 174+記述問題の点
なので、記述の採点が分からない以上確実とは言えませんが、とりあえず結果発表まで安心して構えておいて大丈夫かな…と思います。*2マークミスしてたり答案紛失*3に巻き込まれたりしなければ、の話ですが

いろいろ面白い体験だったので書いてみようと思いました。

受験の経緯

受験の経緯……は本当になんとなく興味を持ったので……くらいしか言いようがない……。
興味を持ったきっかけとしては、風適法*4まわりですね。自分の興味分野がこの辺に関わりやすいこともあり。一時期仕事でパチ屋関係のお客さんがあったり、ゲーセン行くのも好きだし。あとはクラブの営業、というかダンスが裁判になった件あったのをご記憶の方もいらっしゃると思うんですけど、あの話とか。あとはストリップなんかはまさにですね。そういう絡みの申請業務ができるみたいなので。

ただ、こういう業務興味あるなというか、法律にもっと関われる仕事がしたいなとは思っていたけどそんなすぐに独立とかは無理だろ……っていう……。資金ないし……。あと営業むちゃくちゃ苦手だし……。

学生の頃は法学部だったので、法学基礎レベルの知識はうっすらあります。専門が国際公法方面だったのだけど、でも当時行政法(公法)はなかなかできる気がしなかった……。結局行政法と環境法は避けたもんな。それが気づいたらこうなった。

勉強方法

時間の可視化編

詳しい話の前に、タイトルのスタディプランナーの話をします。
スタディプランナーとは何ぞや?という話ですが、勉強の予定を立てるのに使う手帳(ノート)のことで、韓国で使われているのが日本でも若者に流行り出したらしい。
私の場合は、LOFTとかに売っているこれ
可愛くおしゃれなスタディプランナーのアイテム|いろは出版

がめっちゃ可愛くて便利そうだと思ったのが知るきっかけ。
10月くらいまでずっと欲しいなーと思いながら生活していました。ただ、1冊3か月と期間が微妙だったので、結果的には買わずじまいでしたが。
それじゃ何をしたのかというと、ちょうど手帳を乗り換えたので、古い手帳をスタディプランナーとして活用しました。

もともと買ってた手帳

をこれに換えて、古い手帳が浮いたので、それを活用しました。
やり方は、
①年間→残り期間と終わらせるべき内容(週単位)
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②ウィークリー→週単位の目標を日に落とし込む、使える時間と使えない時間の可視化

③各日→やった内容ごとに色を決めておいてやったら線を引く、時間を記入
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とだいぶ大雑把にやりました。

でも直前期はもう予定組んでる暇があったら一問でも問題解けって程度には時間がなかったのでこんなんです。
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タイトル詐欺だ!
この10/30と11/4と、あと11/7はライブに行きました。試験前に3本。その時間を捻出するために、有給砲+予定組む時間削ってでもやるみたいな感じになったのですが。。。おすすめはしません

あとこれとポモドーロタイマー。
スタディプランナーはタイマー必須感あるし、そうでなくてもポモドーロテクニック
25分やる→5分休む
みたいなサイクルを作るとやりやすいです。おやつを食べたいとかゲームにログインしたいとかそういうのも、タイマーなるまでやったら休憩にやろうという風に制御しやすいし。艦これイベント期間中の掘りはよそ見プレイでガン回ししましたけど

実際のスケジュール

前回試験からのスケジュールがこちら。

2017年12月 年間計画を立てる テキストを買う
2018年1月 一緒に仕事してた人が辞め修羅場に コス衣装作成が降って沸く
2018年2月 同上
2018年3月 同上 引っ越しの話が持ち上がる
2018年4月 オンライン講座(テキストなしバージョン)を購入して学習を始める
2018年5月 月の半ばくらいから他の資格試験(7月)の勉強を始める 
2018年6月 他試験準備
2018年7月 月初に他資格の試験日。計画を再度立て直し、講座と過去問を同時進行
2018年8月 講座と過去問を同時進行
2018年9月 講座と過去問を同時進行。模試を受ける 引っ越し予定ここまでずれ込む
2018年10月 模試の復習と直前講座
2018年11月 直前講座~当日

……よく受かったな!?
ていうかよく生きてたなこれ……。そりゃ顔面~上半身のあちこちに湿疹も沸くわ……。
初夏くらいまではライブに行ってたのですが、7月に予定が詰まりすぎていろいろと無理だろと思ってその後は減らしました。試験直前期というか4日前にライブに行きましたが、10年以上ライブ行ってるバンドの結成記念日で何年も同じ日にライブやってるので、まあそこはそういう予定が入ることは前々から予測がつくよね、というわけでなるべくそこに余裕を持てるようには考えたつもりです。全然足りなかったけど。
それにしても、もはや30半ばなので、命を削った感強すぎる……。今後はもっと余裕を持ってスケジュールを組みます。

去年の蓄積と、今年度に入ってからは実質12月と4月5月と7月~試験までの4か月で7か月くらいですかね。自他ともに認める短期集中型なんで学習ボリュームと集中力考えたら妥当な期間の範囲ではあるのですが、ちょっと他の予定が湧きすぎたというか体力的に無茶をしすぎた。10か月くらいあったらもう少し体力的に楽だったかも。

今年の1~3月は上述の通りで、人が辞めて誰が私の仕事を手伝うかがころころ方針が変わり、結局私の業務量がアレで平日は帰って寝る生活をしていた。
4月からは外的要因もあったけれども他の試験の勉強を始めてしまい、割ける時間が激減する事態に。
7月で予定を組みなおした時に、ここから巻き返すにはどうしたらいいかを考えました。
ここで思い出したのが、「資格試験は100時間勉強すれば受かる」という話。だったら科目ごとに100時間かけられればなんとかなるのでは?と。択一・多肢選択・記述とフルコースの行政法と、あと記述も出る民法をそれぞれ100時間ずつ、憲法は多肢選択があるけどそこそこできるのと、出題比重的にそんなでもない商法は合わせて100時間近くやれればなんとかなるだろうと思ったんですよ。
予定学習時間を残り日数で計算したところ、一日3時間ちょいやれば目標時間には到達するということが発覚し。外出予定なんかで減るのですが、足りなければ土日で巻き返せばいいかなという計算でなんとかなるだろうという感じでやっていきました。雑ー!
結果的には行政法は結構早々に100時間を超え、民法も多分トータルしたら100時間くらいはいったんじゃ……ないかな……。最後の方は時間の計算がわやなのでよくわかりません。

書いてて思ったけど、あまりに力技というか脳筋すぎてこれ誰の役に立つのかわからなくなってきた。まあいいよね記録だし。

教材編

利用した教材
資格スクエアのオンライン講義
ソースネクストかなんかのメルマガでセールやってたのを見つけ、4月から利用。4~6は知財検定講座を聞いてたので7月から通勤中に毎日聞く)
・去年使用したテキスト(改正のないところ)
辰巳法律研究所のテキスト 2018年度版
www.tatsumi.co.jp
リンクうまく貼れてない気がする。「最新版 行政書士試験 これ一冊だけで合格レベル到達本1 基礎法学・憲法行政法」と「民法・商法」の2冊。
・過去問(2017年用に買ったTACのやつをそのまま利用、2017年の問題の解説を探して合わせて6年分)

みんなが欲しかった! 行政書士の5年過去問題集 2018年度 (みんなが欲しかった! シリーズ)

みんなが欲しかった! 行政書士の5年過去問題集 2018年度 (みんなが欲しかった! シリーズ)

これは2018年版。
・大原の択一問題演習アプリ(2017年度版のやつを引き続き使用)
辰巳法律研究所の公開模試(民行チャレンジ模試と全国公開模試)と直前講座いくつか(マイナー科目対策、早まくり予想講座)
判例六法(東京法令出版


まあ普通です。

実践編

・テキストを読む、オンライン講座受講
まあ普通に。

・とりあえず過去問
出題傾向的な意味でも弱点を探る的な意味でも大事だし、あと一部法令は割と過去出てたような問題が混ざっているので。過去問、超大事。

最初は結構時間かけて解説見たりしてたんですけど、途中からあまりの効率と定着の悪さに嫌になってとりあえず回数回す方式に変えました。時間をかけずにぱっぱっと解いていって、それから解説を読んで、分からない/まぐれあたりorうろ覚え/確信を持って正解した、の3段階に印をつけて、次からは定着してるところはざっと見、何回もやっててあってたり間違えたりするところはうろ覚えに入れる、間違ってるところを重点的に見る、みたいな感じで。
あと電車の中とかで択一アプリを回していたんですが、自分の使ってたアプリは予備試験、司法書士試験、宅建などからも同じ分野の問題がピックアップされていて、それがすごく役立ちました。これも少し考えてわからなかったら適当に回答して解説を読んで印をつける(できなかった、まぐれあたり/うろ覚え、根拠つきで答えた)、ができたので使いやすかったです。

自分の性格的に割とひとつずつ完璧にしたいところがあって、でもそれをやっていくと先に進めなくなるので、だめだったらあとから修正する!という気持ちでガン回しに切り替えたのがよかったのかなと思います。

・条文の素読
過去問を解いて、よく上がってる条文ピックアップして覚えてくだけでだいぶ違うと思いました。特に憲法の統治と行政3法。私は行政訴訟法の準用関係まとめるのが嫌すぎてギリギリまで理解してなかった結果最終的に予備校の資料に頼ったんですけど。最終的に図表丸暗記を試みた。
あと本当にただ読んでると飽きるので、こういうものを利用しました。
アナウンサーの法律条文音読 無料動画視聴 音声ファイルダウンロード
10月になってから条文が全然入ってないことに危機感を覚えて購入。
民法はもういいかなと思って憲法行政法だけ買ったのですが、音声で聞きながら文字で見ると定着度が違いますね。ただ見てるだけだと寝てしまう…(寝落ち常習犯)

・予備校の講座
一般知識の情報系、民法家族法分野、商法、地方自治法、といった時間がかけづらい(けど1問は出る*5)ところの講座をピンポイントでとりました。結果地方自治法3問くらいと親族1問一般知識1問の嵩上げに成功し当日の私を救ったのだった。20点プラスしましょうみたいな謳い文句だったけどお陰様でマジで20点プラスされてるな!ありがとうございます。

結果・試験の感想

基礎法学 2/2
憲法 3/5
行政法 16/19
民法 5/9
商法 2/5
多肢選択 11/12
一般知識 10/14

手ごたえ悪すぎて自己採点するまでは完全に落ちたと思ってました。地方自治法系は割と過去問や予想問題で見た問いに似ていて簡単だったように思いましたが、確証はなかったので。帰り道はずっとパートナーに来年以降どうしようみたいなラインを送っては励まされていました。ひどすぎるな。
蓋を開けて自己採点してみたら行政法に至っては16/19行ってたのでわからないものですね……。
逆に、得意だったはずの分野が折角出たのに軒並み解けなくて焦りました。だから「手ごたえが悪かった」なんですけど。
憲法判例も確証を持って答えられない、国家賠償法(得点源)が解けない、結局自己採点でも全部間違えていたし。ちゃんとできたの不法行為くらいでしたね。百里基地訴訟は問題文じっくり読めば何とかなるやつで助かりました。
あと、学生時代に国際私法の授業をとってたのですが、試験終了5分前くらいに問題2の肢5を見直してたらふとこれは準拠法で正解だと思い出したんですよね。抵触法というキーワードが思い浮かんで保留にしてた(のと実質法(正解は実体法)で混乱して保留にしてた)んですけど、抵触法は国際私法自体のことだとふと思い出して。これは準拠法で正解だと。いやー思い出してよかった……。人間、10年前のことも3時間近くかければ思い出せるという気付きを得ました。……役に立ってるのかそれ?

一般知識も自信持ってできたと言えたのが文章読解くらいでした。模試で文章理解がボロボロでこれはやばいと思ったというかびっくりした(勉強しなくても国語の成績は良かった系学生だった)のですが、当時引っ越しとかで忙しすぎて睡眠時間がなかった時期で、試験前は寝ないとダメだと思って試験の3日前くらいからはとにかく睡眠をとりました。判断力、大事だな。

一般知識は法学系資格受験界隈でひっそり盛り上がっていましたが、墓地関係とか風適法の適用範囲だとか実務寄り?な問題が出ました。墓地は知るかー!って感じでしたね。風適法は、最初見た瞬間に知るかー!って思ったんですけど、よくよく問題文を読んでから風俗系を秒で切って少し考えてゲーセンを切って、印刷屋はどう考えても適用外だし案内所はどうだか知らんけど2つ残ったからこれが正解かなーみたいな。印刷屋が適用されてたら泊まり込みでエロ系うすいほん刷ってる会社は片っ端から怒られてしまう。長時間労働で怒られるのは分かるけどそれで怒られるって話は聞いたことないぞというところで。

勉強法についての感想

・資格試験は100時間勉強すれば受かる(確信)
流石にこういう難しい資格になると、思い立って数ヶ月で受かりましたみたいな超人とか、内容が被る他の資格を勉強してた人ならともかく我々凡人にはトータル100時間はあまりに足りなすぎるので、科目ごとにそこそこ実のある100時間が必要になると思うんですけど。
それでもレベルを上げて物理もとい勉強量で殴ればなんとかなるんだなあと思いました。

・社会人受験生とか、あと子育て中の人とかもそうだと思うのですが、とにかく時間がないので、予定表とかスタディプランナーとか手帳とか、何かしらに書き込んで確保できる時間を可視化するって大事だなと思いました。
上述のCITTA手帳でも、「やりたいことを実現するために手帳にありとあらゆる予定を書き込んで使える時間を可視化する」というメソッドがあるのですが*6、考え方としては同じですよね。

・これは反省点。
テキストが全部終わらないうちに過去問スパルタ期に入ってしまって、基礎知識がうろのままのところが結構あったのでその辺の補強が課題だなと思った。
多分これは去年のテキストと辰巳のテキストと資格スクエアのレジュメを中途半端に使いまわしていてどれをメインに使うかが定まっていなかったことが原因だと思うので、ちゃんとメイン教科書は定めるべき。どれか一冊に知識を集約する(授業や問題演習後はメインに立ち返り、載ってない図表や語呂合わせなどの情報が他のものにあればくっつけていく)のが良いのかなと思いました。

こういうのがどこで効いてくるかというと、記述式だろうなと思います。
記述は端から部分点狙いという人も多く、私も半分取れればなんとかなる程度に考えていたのですが、実際ちゃんと書けるに越したことはないですよね。それこそ択一が振るわなくても、記述で完答できる問題が出れば5問分、半分取る想定でいっても2問分の巻き返しができるしな。
実際自分も、記述は3問とも完答できずで。
行政法は被告はあってる(あとこけた)、民法は要件1こ足りないとかそういうので。詰めの甘さが露呈された……。自己採点しながらすごい痛感しました。

判例六法、引きながらやるとちゃんと定着しますね。
行政書士試験受験生向けの判例六法を買ったのですが、テキストあっちやったりこっちやったりいきなり過去問やったりとぐちゃぐちゃにやってた割にはちゃんと覚えてたところというのはやっぱりこういうのをきっちり読んだところが多かったです。

あと、これは受験後に知ったのですが、六法を参照しながらやるの動きをさらに徹底して、六法に直接どんどん情報を集約していくというやり方を取る人もいるようで。書き込んだり付箋をつけたりして。上にも書いた一つに集約しようの動きですが、これが一番最終的には理解が早そう。

というか、条文の暗記用に条文を打ち出してうすーい小冊子を作って持ち歩いたりよく問われるところをメモしたりしていたのですが、こういうところこそ一冊に集約すべきだった。手書きしたから覚えられたのかもしれないけど、これだけ時間がタイトだったのだから判例六法にはじめから載っているそういう知識をもっと活用すべきだった。超反省……

そういえば私の知っている別資格合格者の人も、六法の書き込みはものすごかったです。

試験会場でのトピック

・前の席の女子(若くて大学生〜いってても20代半ばくらいの可愛らしい子)の机の上にV6のコンサートのグッズと思しき文字列が書かれたタンブラーが置かれていて、おしゃれグッズさに感動する
※そもそも女性受験者少ないので、若い女の子(私もメイン層の中高年男性からしたら多少若い女性だが……)がいると感動する。
・席の近くに独り言マンが2人ほどいて試験前の集中が阻害されて焦る
・試験終了後に机の上の受験番号シールを速攻で問題用紙に貼る人の過半数は複数回受験者ですよね、わかります。問題の裏に貼ってる人見かけて、頭いいなーと思って真似て貼りました。(※表紙に貼るようアナウンスがあります)
・青山学院の相模原キャンパス、とても綺麗なとこなんですが試験後の手応えが悪すぎてどうせ来年も来るから…と思って写真も撮らずに帰ってきてしまったのでそれが心残りですね……。去年の写真はどっかにあると思うんですけど。

今後

今後どうしましょうね……。何も考えてないですというのが正直なところなんですけど、まあ何かの形で生かせたらなと思います。
ていうか、資格試験受けたりするのは嫌いではないので、もう少し余裕のある日程を組んで何かまたやりたいなーとは思います。でもせっかくだから何か関係してたり発展させたりする方が良いよね。

*1:ただ一般知識科目試験の満点が56点のため、①は最低124点取らないとこれに満たないので、①の基準の意味とは?という感はある

*2:没問がありそうとの噂もあるので、それが全員正解扱いになれば178かな~3つが回答として上がってるのですがその3つのいずれも選んでないので

*3:去年行政書士含む各種試験で起こった

*4:またの名を風営法

*5:地方自治法はもっと出る

*6:本を買ってセミナーにも行きました